最後のセンター試験まで1か月。
みなさんは最後の追い上げ中だと思います。
ぜひ最後の最後まで駆け抜ける力を知りたい方はこちらをご覧ください。
さて、今回は大学入試改革の行く末について、予測ではありますがお話したいと思います。
1、概要
大学入試改革は2021年度入試から行われるもので、「新入試」というカテゴリーになります。
「入試」という用語ではなく、「選抜」という用語を使うようになります。
そして、今まで「AO入試」と呼んでいたものが、「総合型選抜」と名称を変えていきます。
センター試験においては、名称が「大学入学共通テスト」と変更になり、国語と数学に新しく「記述式」を導入します。
国語の記述式は文字数こそ多いですが、書き方の指定がなされるなど、本来の記述式とは言えない方式になっています。
各大学の入試形態も変容しますが、大学によってまちまちですので興味のある大学のHPを見てみましょう。
2、途中経過
7月、TOEICが英語外部試験から撤退を表明しました。
そして11月、英語外部試験利用の「延期」が表明されました。
延期となった理由は、
- 地方格差を打開する策がなかったこと
- 各試験の公平性が不明確であること
- 各試験会社からセンターへの成績提供システムがうまくいくか
これらが挙げられます。
「公平性」
の確保がなされているかが肝になります。
この問題は大学入試改革という話が出てきてからずっと声を上げている人がいました。
やっと、「思いが届いた」と表現することも可能かと思います。
ある意味で、「日本が民主主義であることの証明」がなされたとみることができるかと思います。
地方格差の問題は、抜本的な改革はなされていないように思います。
英検であってもPC上で受験ができる、「CBT」という仕組みは、現在大都市圏でのみの開催です。
英検HPより抜粋
そのほかの試験についても、今後PC受験ができるよう整備されていくかと思いますが、まだまだ時間はかかるのではないかと思います。
3、今後の展開
英語外部試験利用が延期になったため、今後は【国語・数学】の記述式の中止を求める動きが加速していきます。
各大学は、国語と数学の記述式に関しては「加点方式」をとると示している大学が多いため、仮に中止になったとしても大きな影響はありません。
2021年度入試に向け、民衆の言論が通るのか、それとも文科省の意向が勝つのか。
これは見所ですね。
私の見解(予測)では、
「国語も数学も記述式は延期」
となるのではないかと思います。
記述式の採点が問題となっています。
・アルバイトを雇い、採点する
というとんでもない話が挙がっています。
また、記述式の解答例をあらかじめ告知するということで、「守秘義務がきちんと遵守されるのか。」という当然の懸念も払しょくなされていません。
したがって、このままでは英語外部試験利用と同様に、「大学入学共通テスト」自体がほぼほぼ中止になるのではないかと思います。
今後、大学入試関係のニュースは世間を賑わせることでしょう。
フェイクニュースなども出やすいと思いますので、騙されぬよう文科省や各大学のHPを見るようにしてください。