新型コロナウイルスが蔓延し、世の中の多くのイベントは中止になっています。
学校の大きなイベントである卒業式も縮小開催となっているところが多いですね。
しかし、大学入試は通常通り実施されました。
やはり、受験料収入は大きいのですね。
さて、3/6(金)から国立大学の発表が始まっており、明日3/10(火)の東京大学、京都大学の合格発表でひと段落が付きます。
今年は私立大はもちろん、国公立大学の受験者数も減りました。
2次試験の志願者数は41万7283人で前年比-5.7%。
国立大学の志願者は29万3599人(-5.8%)公立大学の志願者は12万3684人(-5.4%)とどちらも5%は減少しています。
その主な要因としては昨年教育業界を騒がせていた、「入試改革」でしょう。
結局、ほとんどの内容は見送りとなり、実質「頓挫した」といってもよいでしょう。
センター試験から大学入学共通テストに変更になり、今までのような受験方式ではなくなるので、チャレンジする受験生が減ったことが挙げられるでしょう。
そして、近年の中でもまれなほど、多くの受験生はAO入試や指定校推薦など、年内に行われる入試へシフトしました。
(ある大学では指定校推薦が集まりすぎて不合格を結構な数出したそうです…。)
このような背景の中、国立大学の発表が出そろったあとに来る恐怖についてお話したいと思います。
今年の一般入試全体の特徴として、
【優秀な受験生が最上位~中堅の大学の合格を勝ち取っている】
ということです。
同じ大学を何度も受けるようなことをせず、
【早慶上理】で2回
【GMARCH】で2回
【日東駒専】で2回
以上6回の受験で終わらせている。
というケースが多いように感じます。
当然、早慶上理に合格するような受験生であれば、国公立大学も視野に入れていることでしょう。
つまり、これから行われることは
【国立へ合格した受験生が、私大の合格を蹴る】
ということです。
そして、優秀な受験生が抜けていってしまった大学は補充要因をとるために下のレベルの子を追加合格で吸い上げるのです。
追加合格の連鎖は止まりません。
定員管理ぎりぎりで合格を出している大学は必死に追加合格を出します。
そして最終的に人があふれていたような下位レベルの大学から入学者がいなくなってしまうのです。
この追加合格の連鎖は、非常に厄介です。
「すでに手続きを済ませてしまった。お金を払ってしまったのに今更合格を出されても困る。」
このような声は昨年も多く聞こえました。
余分なお金を払わせてしまう。しかも後出しで追加合格を出してきたのはすでに合格を手にしている大学よりもレベルの高い大学…。
これが追加合格の害悪なところです。
今後、1,2週間で私立大学が大きく動くのではないでしょうか?
それも、例年よりも大きな波となり、受験生そして保護者のみなさまへ押し寄せることになるかもしれません。
※必ず追加合格があるとは限りません。
あくまで予想です。
ご了承ください。