- 高等学校での地理歴史科目の変更について
- こんなことに困ってないですか?
- 日本史の学習法
1.高等学校での地理歴史科目の変更について
2022年度から、高等学校で地理歴史の科目に変革が起きました。
1年生では歴史総合・地理総合をそれぞれ2単位
2年生では日本史探究・世界史探究から1科目選択し、3単位
これまでは、
1年生は日本史A・世界史Aをそれぞれ2単位
2年生で日本史B・世界史Bから1科目選択し、5単位
でした。
単位数が減少した=授業の進みも遅くなる
ではありません。
これまでのような講義型の授業ではなく、思考力・判断力・表現力を養うよう背景知識を生かして仮説を立て、検証することが一層求められるようになりました。
2.こんなことに困ってないですか?
1年生の歴史総合はなんとなくできたけど、2年生の日本史探究になって進度も早くなり、習っている内容も難しくなった…。
これまでの勉強方法が通用しなくなってきて定期テストが解けるか不安…。
こんな人に今日は「日本史の学習法」を3つ紹介します。
3.日本史の学習法
結論から言います。コツはたったの3つです。
- まずは時代の特徴をつかもう
- 変化の要因と内容をつかもう
- 語句は何度もアウトプットしよう
たったこれだけです。
1つずつ説明します。
1.まずは時代の特徴をつかもう
旧石器時代を友人に説明するとき、みなさんは細かい知識から伝えますか?
きっと違うはずです。
「大型動物をおいかけてたんだよ~。」
とか
「氷河時代って聞いたことある?すごい寒かったんだよ~。」
とか
「モンスターハンターやったことある?あんな感じ」
このように、簡単に・相手にも理解できるような内容で伝えますよね。
つまり、その時代のイメージを伝えるはずです。
時代のイメージ=【時代の特徴】です。
この時代の特徴をいかに簡潔かつ明解につかむか、が大事なのです。
これは、教科書だけでは難しい。
その時に使えるのが資料集です。
写真やイメージ図をもとに、想像してみること。
資料集が分かりにくい場合には、YouTubeや学習サイトで映像を見るといいでしょう。
では、その時代の特徴をつかんだら、次にどうすればいいのか?
2.変化の要因と内容をつかもう
歴史は、様々な要因によって変化があります。
力を持っていた天皇が亡くなった
とか
外国から攻められた
とか
稲作が大陸から伝わった
などです。
では、その変化の要因から、どのような変化の内容が生まれたのか。
これを関連付けることが重要です。
例えば、
変化した内容は、
・大型動物が死滅して中小動物が出現。
・海面が上昇して日本列島が形成された。
こんな感じです。
いきなり細かいところに行くのではなく、ここもまずは概観でいいんです。
では、ここからさらに知識をつけていきましょう。
・大型動物が死滅し、中小動物が出現。
中小動物を弓矢で仕留めるようになった。弓矢の鏃には、尖ったものが必要⇒磨製石器の登場
中小動物は追い掛け回すことが難しい⇒定住する
・海面が上昇して、日本列島が形成。
海で囲まれるようになった⇒食料を海に求めるようになる⇒漁労を行うようになる。
魚や貝のごみが出る⇒1か所にまとめておく⇒貝塚の登場
などなど。
1つの内容に対して、様々な変化がみてとれるはずです。
このように、1つの要因に対してたくさんの変化の内容を紐づけること。これが日本史学習をする上で非常に重要です。
語句を1つ1つばらばらに覚えようとする人が多いと思いますが、これでは日本史探究の内容をすべて覚えることは難しいです。
3.語句は何度もアウトプットしよう
これまでの例でいえば、歴史上の重要語句は「弓矢」や「貝塚」ですよね。
では、これをアウトプットしようとしたとき、みなさんは
「弓矢弓矢弓矢弓矢弓矢弓矢弓矢弓矢…」と書いてはいませんか?
これでは、さっきやった知識の紐づけが一切意味がなくなりますよね。
そうではなく、
このアウトプットとは、【他人に説明できるようにすること】をいいます。
わかりやすく伝えるためにどうしたらいいか?
この軸を忘れないでください。
1つの語句を様々な語句で説明していくことが肝要です。
以上。
よく、歴史学習は「流れ」でつかめといいますが、
ここでいう「流れ」とは上記内容を一言で表したものです。
日本史は特に1つの国の歴史ですので、1本の道で進んでいます。
この記事に出会ったみなさんが、日本史学習のレベルアップができることを願っています。